「16タイプ」とはなんぞや?

性格テストなどで最近にわか流行アレのことです。個人ブログで扱うには若干危険物な感じもありますが……!ブログの趣旨として避けては通れないため、できる範囲でがんばって説明していきます。

16タイプとは?

16タイプは、“MBTIを参考に”制作された性格分類の中で、メジャーなものの一つです。

自己理解・他者理解を目的に作成されており、うまく使うことで「自分がどういう人間なのか、どういう特性を持って何が強みなのか」 「他者とどう関わっていけばいいか」などを知るためのヒントとして活用できることができます。

※※以下、筆者が説明しているのは16タイプの話になります。MBTIについては触れません(下記理由により触れることができません)

ちなみにMBTIとは?

ちなみにMBTIMyers–Briggs Type Indicator、マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)とは、ブリックス&マイヤーズ親子が1962年に作成した自己申告アンケートです。

MBTIはユングの「8つの心理機能」を指標(インジケーター)として用いるもので、タイプの「判定」をしません。「人の性格」を取り扱うため運用が慎重で、国際基準も定められています。また講師は協会の認定したユーザーなることができず、その人しか教えることができません。


そして、認定ユーザーもセッションを受けた人のタイプを「判定」することもありません。断言や明言をあえて避け傾向分析を読みながらフィードバックをするというスタイルなのです。

「MBTI」と「16タイプ」は混同されることが多いのですが(人材会社や人事部ですらたぶんごっちゃになっています。案の定筆者も混同していました)、MBTIの方が運用が厳格で「判定」もしません。そして商標登録がされています。運用を厳格して品質を担保しているというわけですね。

4つの指標

16タイプでは「4つの指標」があり、ある人がそれぞれの指標に照らしたとき、どちらに該当するかで決まります。それぞれの指標は二者択一になっているため、2×2×2×=16タイプ というわけです。

「4つの指標」は、次の通りとなります。それぞれのアルファベットの頭文字をとり、そのアルファベット四文字を順に並べたものが、そのまま性格タイプの類型となります。

エネルギーの方向
E or I
Extroverted:外向
Introverted:内向
自身の関心が自身の外(外界)に向かうか、自身の内側(内省)に向かうか
モノの見方
S or N
Sense:感覚
Intuition:直観
自身の認識が五感や肉体に基づくか、抽象やイメージに基づくか
判断の仕方
T or F
Thinking:思考
Feeling:感情
自身の判断が思考や論理に基づくか、感情や道理に基づくか
外界への接し方
J or P
Judging:判断
Perceiving:知覚
自身の性質が計画や順序を好むか、臨機応変やアドリブを好むか

 

加えて16タイプでは「アイデンティティ」という軸があり、「積極型」「慎重型」という判断軸が追加されています。これはMBTIにはないものになります。

アイデンティティ
A or T
Assertiveness:積極型
Turbulence:慎重型
リラックスして悩み過ぎないか、人目を気にして緊張しがちか


一例

上記の「4つの指標」において、以下のような選択傾向を持った人物がいたとします。

エネルギー(他人との関係)
E or I
Extrovert:外向 Introvert:内向
マインド(物事の見方)
S or N
Sense:感覚 Intuition:直観
気質(判断の仕方)
T or F
Thinking:思考 Feeling:感情
戦術(物事の進め方)
J or P
Judge:判断 Perceive:知覚
アイデンティティ
A or T
Assertiveness:積極型 Turbulence:慎重型

この人物が選択した性格傾向をまとめるとこうなり、

Introvert:内向
Intuition:直観
Feeling:感情
Judge:判断
Turbulence:慎重

性格傾向を表すアルファベットを4文字をつなげて並べると 【INFJ-T】となります。これがそのまま16タイプの分類における名称となります。

16タイプ一覧

16タイプの一覧は以下の通りとなります。便宜上、SP型、SJ型、NT型、NF型の4グループに分けます。一応これが公式のグループ分けになるようです。

真ん中の行の謎のアルファベットがまた出てきていますが、これはそのタイプが持っている「8つの心理機能」の並び順となります。16タイプを深く理解するために重要な論点になるのですが、後で説明をするのでここではまだ気にしなくてもいいです。

SP型(ディオニュソス型:職人気質 探検家)
ESTP Se-Ti-Fe-Ni 起業家
ESFP Se-Fi-Te-Ni エンターテイナー
ISTP Ti-Se-Ni-Fe 巨匠
ISFP Fi-Se-Ni-Te 冒険者
SJ型(エピメテウス型:保護者気質 番人)
ESTJ Te-Si-Ne-Fi 幹部
ESFJ Fe-Si-Ne-Ti 領事官
ISTJ Si-Te-Fi-Ne 管理者
ISFJ Si-Fe-Ti-Ne 擁護者
NT型(プロメテウス型:合理主義者気質 分析家)
ENTJ Te-Ni-Se-Fi 指揮官
INTJ Ni-Te-Fi-Se 建築家
ENTP Ne-Ti-Fe-Si 討論者
INTP Ti-Ne-Si-Fe 論理学者
NF型(アポロン型:理想主義者気質 外交官)
ENFJ Fe-Ni-Se-Ti 主人公
INFJ Ni-Fe-Ti-Se 提唱者
ENFP Ne-Fi-Te-Si 広報活動家
INFP Fi-Ne-Si-Te 仲介者


なお筆者の場合

筆者は 自認INFJ-T(5w4)※不健全状態 というところでしょうか。理由は、主機能Ni(内向的直観)Se(外向的感覚)がかなり典型的で、INTJのようなTe(外向思考)があまり強くないため、消去法でINFJかなぁという感じです。

ミスタイプ候補としてはISFJ、INFP、INTJですが、自身はSi(内向感覚)やFi(内向感情)が希薄なので、ISFJやINFPの線は消えます。残るINTJは「別にどちらでもいい」という感じです。そこそこ納得もしているのでMBTI公式セッションも受けていません。


不健全状態のINFJは補助機能のFe(外向的感覚)ではなく、代替機能のTi(内向的思考)ばかり使うので、結果的にINTJとの差があまり無いからです。ただINTJほどシビアになれず、メンタルよわよわなのでINFJの方が腑に落ちるかなぁ、くらいに考えています。

ここまでの絞り込みでも仕事や日常生活がだいぶ楽になったし、絶対的な「正しさ」「正確さ」は求めていないので、このあたりの距離感が付き合いやすいかなという感じです。このブログがもし伸びたなら、いつか話のネタとしてMBTI公式セッションも受けるかもしれませんが…。

学習方法について

なお筆者は、16タイプの「判定テスト」は参考にしていません。よって16タイプの判定や、おすすめのテスト、テストの内容などについてはこのブログでは触れません。

気軽な判定テストで人の性格など判定できるはずがありません。MBTIほど厳格に…とはいきませんが、16タイプといえどもそれなりに時間をかけた考察は必要だと考えています。転職ブログという性格上、紹介する必要があったのですが、やはり取扱注意は心がけていきたいです。


自身はやはり「8つの心理機能」の考察から入りました。5年以上解説書や解説サイトを読み、掲示板やwikiを眺め、全体像やイメージが固まってきたら要約し、間違ったところは覚え直して…という生活をライフワークとして繰り返していたら、INFJ(確信)となりました。

その方法はコチラに詳しく書いております。よければご参考まで。


もう少し踏み込んだ話(8つの心理機能)

さっきからチラチラ出ている「8つの心理機能」 コイツは一体なんぞや?という話なのですが……。

この16タイプは、ユングの「8つの心理機能」の概念にベースに分類されており、この心理機能の組み合わせおよび優先度の並び順によって、いずれかのタイプに該当するという方式を取られているのです。この記事でもちらっと言ってるNi、Fe、Ti、Seとかいうやつですね。


よって16タイプを深く理解するためには、この「8つの心理機能」の概念を学習することが必要となります。ただ、これは説明しようとするとなかなか長くなってしまうため、一度ここで切ります。

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